皆さんは、屋根瓦に対しての予算は、どのようにお考えでしょう?

もちろん、安いに越したことはありません。その為、日本瓦ではなく、化粧スレート系の屋根材やセメント系の屋根材を選択されるケースが多いようです。
目安としては、化粧スレート系やセメント系の屋根材は、日本瓦に比べて半分程度の価格だと考えていただいて結構です。日本瓦が 100 万円だとすれば、化粧スレート系は 50 万円です。

但し、それは、初期の金額です。

今の日本瓦の耐久性は、数十年( 50 ~ 70 年)はあります。それに対して、化粧スレートは、大体、最初の 10 年で塗装が必要となり、その為に足場の設置費と塗装費などがかかります。安く見積もっても、当初の 50 万円程度は必要でしょう。
さらに、その先、 10 年は持たずに老朽化しますから、新しい屋根材に葺き替えをしなくてはならなくなります。その時には、また、足場代や古瓦の廃棄処分費もかかりますから、おそらく100 万円程度を要します。となると、約20年で200万円以上要し、この時点で日本瓦の2倍の負担をすることになります。

こんなことは、日本瓦には不要で、時々、瓦専門店に点検をしてもらえばよいことで、それだけで50~70年は多額の費用負担無しに済みます。

屋根の軽量化の流れの中で、近年スレート系の屋根材メーカーが新製品を次々に出しています。
日本瓦が国内で 1400 年の歴史があるのに対して、このような新しい屋根材は、いわゆる流行品です。コマーシャルや広告によって宣伝をし、注目を惹くために、様々なメリットを掲げています。
こういった商品は、広告費が膨大なものですから、さほど安くはありません。そして最も注意しなくてはいけないのは、流行品の最大のデメリットは、注目されなくなったら製造を止めてしまうということです。新製品の発売から5~15年程しか経過していないのに廃番になる商品などいくらでもあります。20年後に、1枚割れたから差し替えてほしいという依頼があっても、もはや同じ瓦は無いということにならないとも限りません。

大手メーカーの流行品に対しての製造方針というのは、こういうものですし、大手が日本瓦に進出しないのは、規模の経済を求めることができないからです。

その点、恒常品である日本瓦はそのようなことはありません。日本の気候風土に順応してきたからこそ、 1400 年もの歳月の間、親しまれてきているのです。